築35年以上、木造ツーバイフォー2階建ての戸建て住宅の改修工事です。
柱梁の構成である在来構造と異なり、面で構成されたツーバイフォーの構造的制約の中で、現在の暮らし方に合った住まいをどうつくっていくかが課題となりました。
また、地震の影響もあって傷みも出ており、補強しながらの工事となりました。
長年の生活で増えた物が各部屋に点在していたため、まず不要なものと必要なものを把握することから始め、どこに何を収納・配置するのが適切かを検討しました。
その結果、ものを収納するまとまったスペースを1階2階のそれぞれに設け、生活動線をシンプルにするとともに、居室部分に不要なものを置かずにすむようにしました。
多くの時間を過ごす1階は、小さな部屋同士が庭に面して雁行してつながるプランを活かしてリビング・ダイニング・キッチンを対角線上に並べ、見通しが良く奥行きのある部屋となっています。
さらに続いてパントリー・水廻り・玄関をリング状に配置し、廊下のない大きな回遊動線をつくることで、動線がスムーズになり、またのびのびと風通しも良くなりました。
限られた面積の中でも玄関や水廻りスペースを広くとり、落着きとゆとりのある家ができました。